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中から出て来た人物を見て戦士達はどよめいていた。
女?いや、男か。
誰しもがその青年の美しさに目を奪われていた。
そんな様子を気にするそぶりも見せず青年は静かに口を開いた。
「これ、やったのあなたたち?」
目の前の凄惨な光景に少しも臆する事なく、青年は無感情に問い掛けた。
一瞬、言葉に詰まった戦士達だったがすぐに思い出したように一人が叫んだ。
「貴様、何者だ」
「この街の住人。いや、軟禁されてた囚人、か。質問に答えて」
青年はあくまでも無表情で切り返した。
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