複合応用

2/2
38人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
応用というのは生活場面面接といい、日常会話等から相手を知る事である。これは観察、質問、時に役者等を複合させて行う。 先に無意識に行っていると記した様に、こんな経験はないだろうか。「会話中に相手が不愉快になったのではと感じる」といった事は一度は経験してると思う。 では、何故そう感じたか考えてもらいたい。相手に何らかの変化や反応があったはず。目付き、目線、口調、言葉、動作等の表情や態度から察知したと思う。 これが生活場面面接であり、日頃の関わりの中で相手が示す表情や態度から、その状況、状態、真意を把握する事が可能である。 この必要性は、その時により相手の環境が異なるゆえ、必ずしも真意が表現されている訳ではなく、逆に自分から探るところにある。 よって質問に対して相手の反応を言葉だけに納得せず、観察しあらゆる情報を元に結論を出す事が、両者一致を導くと言える。 では、見ると効果的になる事をあげよう。 1、具合、気分 2、笑い方、笑い声、 3、目付き、目線 4、手つき 5、発汗 6、口調、言葉 7、話題の内容、転換、展開 8、ペース 9、動作、仕草 1~9項目の他にも必要に応じて見ると良い。そして、様々な情報を入手し、相手をその時その時で比べて欲しい。笑い一つにしても笑い声、笑い方その変化を比べると本笑い、愛想笑いなのか見えるだろう。 要するに表現にはパターンが存在し、日常生活からそれらを知る事で相手の理解へと繋がる。 自分の事を伝えたいのに、なぜ先に相手を理解するのか疑問に思うだろうが、主張を正確に伝えるには、タイミングを図る必要もある。更に、相手の理解は説得力のある言葉を生む。相手の受け入れ易い表現が可能となる。 受け身型となり得るが、逆に意思を貫く為にも理解してから伝達するという方法となる。だから、冷静さを保ったり、視野の広さが求められるとしても、情報の豊富や上手く伝えられた事から、自然と冷静となれるだろう。 情報が豊富であれば、反応の予測が幾つかでき、例え理想の反応でなくても融通が効く。自分の主張もパターンを増やし、幾つかの枝を作ることになる。 相手の理解と自己主張に繋がりがある事が、結果として出せると思う。又、一つの主張も枝を生やし、パターンを作る事で財産となり、使い分ける事で説得力が増すと言える。 次回は主張について。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!