第二章 《始まり》

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入口の方から悲鳴が聞こえてきた。 しかも、悲鳴は中まで広がって来ている。 まだ私は暴れてないのに何で悲鳴?てか、私達の周りからの悲鳴じゃないし… 「また化け物が襲ってきたぞ!」 外から逃げて来た人が叫ぶ。 私はロジャーの胸倉を掴んだまま 「また?…って何?」 「あぁ、ルビィが迷子になってる間に街の人達から聞いたんだが…ってか、ロジャーの胸倉から手を離してやりなよ、そのままだと窒息するぞ?」 見ると、技をかける途中だったから変に首が締まっている。 どんな技かは内緒♪ ロジャーは後でゆっくりシメるとして、仕方なく先を聞く為に手を離した シェリーとウィルを見ると、ホッとした表情。 周りからは悲鳴やら物の壊れる音がひっきりなしなのに何も起きていないような雰囲気。 ま、状況を把握しないとね。 とりあえず、テーブルを盾にして会話を再開。 もちろん、料理も忘れない。 「ここ最近からみたいなんだけど、街に魔物が出るようになったらしいわよ。 しかも、狙われてるのが町長さんだって噂。」
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