第二章 《始まり》

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外に出ると、結構な数の魔物があちこちにいた。 「いくら雑魚とはいえ、これだけいると面倒だな…」 確かにロジャーの言う通り面倒だ。 街中だから大技の魔法は使えないし、何よりあちらこちに人が倒れているのだ。 「とりあえず手分けして片付けて行きますか。町長の屋敷が集合場所でいい?」 「ルビィ、町長の屋敷の場所わかるのか?方向音痴のくせして。ぐはっ」 裏拳がロジャーの鳩尾にヒット 「この魔物達は町長を狙ってるんでしょ?普通に考えて、こいつらを片付けて進めば町長の屋敷に着くって事じゃない。じゃ、いくわよ」 「ルビィちゃん、オレが側にいなくっても心は側にいるからね」 抱きしめようと近付いてきたウィルにパンチをくりだす 「じゃ皆、大丈夫だとは思うけど気をつけてね」 「ルビィこそ、建物を壊さないようにね」 「シェリー、返す言葉がそれなのね…しくしく。そこの2人!笑わない!」 そのまま私達は別の方向に散って行った。
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