第一章 《仲間》

2/5
前へ
/215ページ
次へ
いきなりだけど、私は袋小路に追い詰められていた。 思い返せば1時間程前… 私(ルビィ・オットー15歳、身長150位の愛らしい顔だち)は仲間と別行動をして一人で街を歩いていた。 すると、どこからともなくガラの悪そうなお兄さん3人程が 「おネェちゃん、オレらとちょっと付き合わねぇか?」 と、ヤラしい顔でナンパしてきた。 タイプでも何でもないから無視を決め込み、そのまま歩いていると 「無視してねぇで返事くらいしたらどぉなんだよ!」 腕を捕まれた。 が、私はその腕を振りほどき死なない程度に魔法で叩きのめしてやった。 私は魔法使いなのさっ 叩きのめした後、ノビてるそいつらから迷惑料として懐の中身を全部いただき、かわりに領収書を入れて立ち去った… で、その後正気に戻ったお兄さん達が数人の仲間を連れて追い掛けて来て今の状況になった次第… という訳 魔法で片付ければたいしたことないないけど…さて、どうしたもんかなぁと考えていると 「まぁた厄介事起こしてんのかよ。ったく、お前ときたら…」 「あら、いつもの事じゃない。ルビィが迷子になって、何も起きなかった事なんて…」 「あったら奇跡?!でもそんなルビィをオレは愛してるぜ」 言いたい放題で男達の背後、私の正面から聞き覚えのある3人の声… ムッとした私はその声に向かって 「失礼ね!別に私は厄介事なんか起こしてないわよっ!この人達が勝手に絡んで来ただけなんだから!」 「ンだと!このアマァ、吐かしてんじゃねぇ!」 「こいつらも、まとめてやっちまえ!」 私の言った言葉に逆上し、向かってくる男達 が、呆気なく… 「覚えてやがれ!」 ありがちな捨て台詞を残し、倒れた仲間を置いて逃げて行った。
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加