第一章 《仲間》

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  「あら、今に決まってるでしょ?ホント仲が良いんだか悪いんだか…」 「そうそう。オレがルビィを一生懸命口説いてるのにコイツとばっか…」 「その口説きっていうのは、私をからかってるだけでしょ!綺麗な女の人を見ればすぐ口説いてるんだから」 「なんだ、そんな事気にしてたのか。オレが本気なのはルビィだけだから安心して良いんだよ」 ウィンクなんかして言ってるよ… けど、本当に冗談だから蹴りを入れつつ 「却下!」 「いい加減、宿に戻らないか?【迷子】も見付かったし、陽も傾いてきてるし。俺は何より腹が減った」 「そうね。宿探しの途中で【迷子】になった人も見付かったしね」 「ロジャーにシェリー、迷子って言うのは…もしかして私の事?」 『以外に誰かいるか?』 「…すみません」 3人同時に詰め寄られちゃ反論もできやしない… 何よりシェリーには口で勝った試しがない。 ま、とりあえず宿に向かう前に一仕事しないとね♪ 「3人共。宿に行く前にノビてる奴らから、頂くもの…じゃない、迷惑料を頂いて行かないと」 「あ、それならルビィがロジャーとウィルで遊んでる間に済ましてあるわよ」 にっこりとシェリーは手に持った革袋を見せる。
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