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宿に着いた時には、もう暗くなっていた。
「俺とウィルは先に食堂に行って食ってるから、シェリーはこいつと部屋に荷物置いて来な」
「ええ。ルビィ、部屋はこっちよ」
私達は部屋に荷物を置き、食堂へ下りて行った。
この宿は飲み屋と宿が一緒になっている為、食堂は賑やかで席はほとんど空いていない。
「ルビィ、シェリー、こっちこっち」
見ると、ロジャーは傍らに空いた皿を数枚積んでまだ食べ続け、その向かい側でウィルが手を振っていた。
「お待たせ」
私とシェリーは席に付きメニューをもらう。
ウィルが自分の注文した食事を指して
「このAセット、なかなかイケるぜ」
「ウィルが美味しいって言うなら、それにしようかしら。ルビィは決まった?…って言うのは間違いね」
私はシェリーが何を頼むか決まった瞬間
「おばちゃん、AからCのセット2個づつと、今日のオススメ1個づつ。あ、シェリーの分のAセットもう1個ね」
「いつも思うけど、2人共よく食べるわね。その体のどこに入るのかしら?」
「ホント。ルビィはこんなに小さくて、ロジャーはオレとそんなに変わらないのに、どこで消化してるんだ?」
私は2人の会話を聞きつつロジャーの皿から唐揚げ肉を横取りする
「そりゃあ、ロジャーの栄養の行き場所は顔じゃない?無駄に整ってるし。小さい時も可愛かったっちゃ、可愛かったけどね」
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