28人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
しなやかに泳ぐイルカに絡むように周りを泳ぐ
イルカはそれを見るなり僕が追いつけないほどの速さで水を蹴りだす
イルカは自由が似合っている
だから僕から消えそうに見える
ターンをしたイルカに寄り添い、水中でキスをする
離したくないため絡みつく
浮かんだ体
上半身は月光が照らす現実の世界へ
キスはイルカから止められた
印象的なキリッとしているその目が笑う
僕はその目が好きだ
でもそれは単にからかわれているだけということ
だけど多分僕は嫌とは思わないだろう
僕とイルカは二人だけの世界で一つになる
繊細なイルカの波紋を感じた時ほど無意識に一つになれる
この初恋はイルカのふさわしいものになっている
またイルカは僕を翻弄させるため泳ぎだす…
最初のコメントを投稿しよう!