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きらきらまぶしい、朝のひかりがぼくらの家にそそぎます。
ぼくはまず、ベッドサイドで鳴りひびいていた目覚まし時計をとめ、のびをしました。気持ちのいい朝です。
寝起きのわるいぼくですが、トーストの焼けるにおいにひかれ、ふらふらと寝室をあとにします。
キッチンからアリスは、ねむたそうに目をこすりながら、おはよう、とぼくに言いました。
フライパンには、オムレツがきれいな形ですわっています。
これはぼくが、本当になにげなく、目玉焼きはすきじゃないんだ、と言ってからなのです。
アリスも、朝は苦手です。けれどこうして、ぼくのために朝ごはんをつくってくれること。たまらなく、うれしくおもうのです。
ぼくはアリスの隣で、ミルクティーをいれます。きみどりとオレンジ、ふたつのカップにそそぎます。
きみどりは、アリスがすきな色です。オレンジは、ぼくのすきな色。
若草のきみどりと、太陽のオレンジだね。いつか、アリスは言いました。
けれどその意味は、もうすこしあとに聞きました。アリスはなんでも、すぐに言わないのです。
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