青鼻ピエロ

2話

「また後でね優子ー」
私と可奈は優子と別れて、クラスに向かった。
クラス中、青鼻ピエロの話で持ちきりだった。まぁ、その張本人が隣で楽しそうに笑っているんだけど…(笑)
「ねぇ未来！私って凄くない？今じゃ学校どこでもこの話で持ちきりだよ！」
「凄いけど…噂を作るって悪い気するな～」
「むっ！まだ言う？作り話じゃないって！！見たって人から聞いたんだもん」
「だって噂が本当だったら、今頃凄いニュースだって💦」
「まぁそうなんだけど…ロマンだよ！」
噂とか怖い話をするときの可奈は、何だか嬉しそうなんだよね。優子には、「不謹慎よ！」て、一蹴されそうだけど…(笑)「ねぇ、聞いてる未来？」
「えっ!?」
「もう聞いててよ～。えっとね，ピエロに出会った時は、花束が効果あるんだって！何でも、人に誉められたこと無いピエロは、花束を貰うと天に行くんだってさ！」
「へぇー。今度は誰に聞いたの？」
「ひ・み・つ(笑)」
「ずるーい」

「おい授業始まってるぞ！早く席に着け」
「やばっ💦教科書忘れてたぁ～」
「また可奈ぁ～仕方ないなぁ。見せてあげるよ」「さすが心友！」