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 私が驚いて固まっていると玄関のチャイムが鳴る。        流さんと現れたのは、スラリとした細身の身体にグレーのス―ツをキッチリ着こなし、髪はアップに上げ眼鏡を掛けた女性がいた。       『壬~~生~~主~~任~~!!』        あっ!!この人確か…………。       『何を突然日本に帰っているんですか!!!!あなたはそれでも主任ですか?!』   『ゆ、有花(ユカ)君!?何故、日本に?!』   『主任を連れ戻しに来たに決まってるでしょ!!あっ、紗衣ちゃんお久し振りね??元気だった??』        兄に向けた鬼の様な形相から優しい見覚えのある表情で、私に笑顔を向けた。
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