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 有花さんは、キッと睨む様に兄に言い、また私達に振り返る。       『流、また時間作って飲みにでも行こうね』   『おう、お前も無理すんなよ』   『ありがと♪♪』        その表情は優しい笑顔だった。        この人、恐るべし……絶対に敵には回さないでいようと、堅く決意した。       『紗衣ちゃん、何かバタバタでごめんね。本当に大きくなったよね~。またユックリ話しをしようね』        有花さんは、手を振りながら去って行った。        有花さんは、姉のいない私にとって姉の様な存在の人だ。        そんな、思いを抱きつつ、目の前にある微妙な空気の元に視線をうつす。        ちょっと、聞くのが怖いけど、でも聞かなきゃ何も始まらない。
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