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 到着したのは夜の22時を回っていた。        チャイムをならすと優しそうな女性が出て来た。        家の中に通され挨拶を交わし、娘さんがいる2階に行く。        うっ!!        2階に上がる階段辺りから違和感を感じる。        まるで、目に見えない壁があるかの様に前に進むのが辛くなる。       『大丈夫』        隼人さんが私の背中にそっと手を添えると、違和感がス――と消えて行く。        母親に案内された部屋の前で私は、緊張していた。        な、なにこれ!?        扉は何処の家庭にでもある様な洋風造りで、`RIKA'とネ―ムプレートが掛けられている。
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