449人が本棚に入れています
本棚に追加
ゼィゼィと苦しそうに息をしながら、理花さんが話そうと起き上がる。
『だ、大丈夫ですか??』
『…ありが……ゴホッ……ゴホッゴホッ!!』
それでも懸命に話そうとする。
『わ、私…が……悪いんです……。眼鬼さんは止めたんです……でも……ゴホッ!!』
話しが良く見えて来ない。
眼鬼さんって……これの事??
キョトンとしている私に、隼人さんが優しく説明する。
『眼鬼と言うのは、その名の通り眼の幻妖(アヤカシ)で、人に取り憑く。眼鬼の好物は`嘘'なんだよ』
嘘??
『そう、人間がつく嘘が眼鬼のエネルギ―になって、ドンドン巨大化していき、いずれは全てを飲み込んでしまう』
最初のコメントを投稿しよう!