黒い影

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「おはよう、はる香」 「おはよう龍介。」 駅で待ち合わせをして、学校まで10分の道のりを共に歩くのが、はる香と龍介の日課だった。 「昨日さ、クラスに転校生が来たんだよ。 この時期に珍しいだろ?」 「龍介のクラスも? 私のクラスにも昨日転校生が来たよ。 湖山未知っていう。」 「変わった名前だな。 男?」 「うん、男。 何かちょっと恐い感じ。」 「どんな感じだよ」 龍介はポンっ、とはる香の頭に手をおいて笑った。 「だって…髪が真っ黒で…ピアスしてて… あ、彼氏いるのかって聞かれた!」 「はぁ?!何ソイツ?」
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