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「あのぅ……何があったのですか??」
なぜか敬語になってしまう。元死神のくせに俺は小心者だった。
「アンタなんかに話してもしょうがないよ。」
少年は冷たく言い放つ。
(チッ…かわいげのないメガネだ…やる気失せるわぁ…よし、ここはいっちょ正体をバラしてみるか…)
「やいメガネ、よく聞きな。俺は生き神サマなんだぜ!参ったか。」
「死にたい……」
全く聞いていない。駄目だコイツ。死ぬならサオリちゃんの目の届かないところで死んで欲しいのだが、サオリちゃんはどこで死んでも見つけるんだろうな…
仕方ない…これをやるとハラが減るんだが…やるしかないか…
そう小さく決意すると、俺はメガネの頭に手をかざした。
ヤツの記憶が俺に流れ込んでくる……………
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