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「なぁメガネくんよ、オマエはどうしたいんだ?」
そのコトバに少年は語気を荒げる。
「だから死にたいって言ったじゃないか!!それをアンタが邪魔するから!」
怒りで握った手がプルプル震えている。相当キテいるようだ。
あんまりめんどくさいことになるのは嫌なので彼を刺激しないよう、俺は静かに続けた。
「君が死にたいのはわかった……だけど死ぬ前に君をいじめた奴らに復讐したいと思わないか?」
とりあえず死なれては困るので、自殺を少しでも先のばしにしようととっさに考えついた一言だった。
復讐して気が晴れてくれれば死のうとするコト自体ばかばかしく思ってやめるかもしれない。
そうなればこっちのもんだ。
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