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「ご、ごくひにんむ??」
ゴクリとツバを飲み込む音がどうやらサオリちゃんにまで聞こえたらしい。
「あら、そんなに固くならなくてもいいわョ。ただ単純に今までと反対のことすりゃいいだけなんだから♪あら枝毛。」
枝毛を気にしながら極秘任務のハナシをしないでほしい。
「反対??それってどういうコトすか??」
「アンタは今まで悪人の魂を狩ってくるのが仕事の死神だった……でも今度からは死ぬハズの人を生かす神、そう。生き神になるのョ!」
……………ハァ??悪人を滅する死神はいくらでもいるが生き神なんて聞いたことがない。だいたい俺は死神の仕事に誇りを持っている。そんなフザけた仕事やるわけが………
「もしアンタがやってくれるってんなら飲み代のツケ、替わりに払ってあげても…………」
「やります!!!!!」
こうして俺は生き神となったのだった。
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