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「それで具体的には何をすればいいんスか??」
サオリちゃんは未だに枝毛を気にしている。繊細だ。
「簡単ョ。様々な理由で死ぬはずの人をアンタが生かしてあげるだけ。生きてさえいれば後に大きな働きをする人を死の危険から救うのョ。」
「それがなんで極秘任務なんスか?」
サオリちゃんはちょっと呆れたような表情をしながら答えた。
「バカねアンタは…元々死ぬハズの人を救うってことは運命をねじ曲げるってことなのョ。いわば運命の私物化だわ。やっぱりあんまりよく思われないでしょ?ほら、ご近所の目もあるしね。」
なぜ神様がご近所付き合いを大切にしているかは置いといて、とりあえず極秘任務であることの意味は分かった。
「あ、それからアンタ名前が無くて呼びづらいからアタイが素敵なコードネーム考えておいたわョ☆今日からアンタはチリガミね♪」
…………フザけた名前だがサオリちゃんの決定は絶対だった。下手に反論すると突然クチビルを奪われかねない。
誠に残念ながら今日から俺はチリガミという名前として生きていくこととなったのだった。
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