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「さて、それじゃあチリちゃんに早速最初の任務を与えます。」
サオリちゃんはすっかり自分が付けたコードネームにご満悦な様子でパチンと指を鳴らした。
部屋が暗くなり、壁に一人の冴えないメガネ君が映し出される。
「彼の名前は 四荷 鯛男(しに たいお)後に地球温暖化を救う逸材だけれど残念ながら今まさに自殺しようとしているヮ」
「うゎ~……めっちゃ死にたそうな名前ッスねぇ……ってぅえぇ!!?今まさに死のうとしてんスか!?」
「そうョ。あらあら、こりゃあと少しで飛び降りるわね。やる気まんまんだゎ」
サオリちゃんはのんきな分析をしている。
「ヤバイじゃないすか!コイツが死んだらツケ払ってもらえなくなる!!ちょっと今すぐいってきますわ!!」
俺は足音をドタドタとさせながら慌てて人間界へと向かったのだった。
「ウフフ…さ~て、チリちゃんのお手並み拝見させてもらぅわョ」
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