++充電切れ++

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だから、不満を込めて問掛けてみた。 「───あぁ、今回はあっと言う間に充電切れ」 予想の範疇外、 の答えに俺は首を傾げた。 「は??」 その仕草がおかしかったのか、庸介は笑いを含みながら言葉を続ける。 「うん、───おかしいよなぁ、お前の躰を知るまでは何年会わなくても我慢出来たのに───」 腕で作った檻の中に囚われて、俺は真っ直ぐ彼を見つめさせられた。 「なぁ、俺はお前の事ばかり考えてしまうよ、…遠くに居ると尚更ね。 離れてに暮らすお前を想うと気分が減入るんだ、 次はいつ会えるんだろう、いつ、この腕に抱いていとおしみを囁けるんだろうって」 …一々恥ずかしい事を口にして。 「…意味、わかんね」 「判ってよ。 俺が実家に帰って先ずしなきゃいけない事───は、お前に充電して貰う事なんだよ。 次はいつ会えるか─── この腕に抱きながらずっとその事ばかり考えてしまうんだから」 …他力本願。 何も俺に頼らなくても良いのに、本当、 俺を調子付かせるのが巧いんだ、庸介は。 「あのな、充電が必要なのはお前だけじゃ無いの」 「??」 俺を見下ろす庸介、の肩に指を這わす。 「お前がそう想ってんなら、俺だって───」 早く、切れかけた電池に愛を注いで。
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