2008年1月13日

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「そろそろ追い付く頃じゃけどなぁ。」 と風華さんが言った。 確かにその位の時間なのだが、船影は全く見えなかった。 どうせ、追い付かれるし、なるべく進んでおこうと言う事になり、奥の手を使う事に。 それは二つのエンジンを使い、更にスピードアップさせるのだ。 船外機を水に浸け、一気に加速。 すると、後ろが下がり、前が上がる形になり、パワーロスが生じた。 それを帆を出して、風で船体を押さえ付けて走る事になった。 かなり早い。 さて、ヨットの帆は1番前にある帆と、中心部分から出ている帆と二つある。 中心にあるのがメインファーラーと呼ばれ、前にあるのがジブファーラーと呼ばれる。 たいてい、ファーラーを除き、メインや、シブと呼ばれる。 ヨットは前の帆で前進するイメージがあるのだが、実は、後方のメインの方が重要だったりする。 これはヨットに乗り初めて知る事だった。
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