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「そろそろ追い付く頃じゃけどなぁ。」
と風華さんが言った。
確かにその位の時間なのだが、船影は全く見えなかった。
どうせ、追い付かれるし、なるべく進んでおこうと言う事になり、奥の手を使う事に。
それは二つのエンジンを使い、更にスピードアップさせるのだ。
船外機を水に浸け、一気に加速。
すると、後ろが下がり、前が上がる形になり、パワーロスが生じた。
それを帆を出して、風で船体を押さえ付けて走る事になった。
かなり早い。
さて、ヨットの帆は1番前にある帆と、中心部分から出ている帆と二つある。
中心にあるのがメインファーラーと呼ばれ、前にあるのがジブファーラーと呼ばれる。
たいてい、ファーラーを除き、メインや、シブと呼ばれる。
ヨットは前の帆で前進するイメージがあるのだが、実は、後方のメインの方が重要だったりする。
これはヨットに乗り初めて知る事だった。
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