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鹿島を抜けると、島が余りなくなる。
すると、海が荒れてき始めた。
波の高さは１Ｍ程度だが、いかに、江田島沿岸の海が穏やかなのかが良く分かる。
景色も変わった。
江田島沿岸は穏やかな海の為、牡蠣の養殖が盛んで、筏が多く点在しているが、ここにはない。
逆に多くの貨物船が多く見えた。
強い風と波のうねり。
初めて体験するものだった。
さて、ここで気になるのが他の二艇の事だ。
実は、３隻のうち１番舟脚が遅いのがこのブーメランなのだ。
ヨットには大きく別けて二種類ある。
レース艇と、クルージング艇だ。
レース艇には船内には何も無い空っぽ状態に対し、クルージング艇にはトイレもあれば、キッチンもある。
生活が出来る状態なのだ。
ブーメランは完全なクルージング艇だ。
ミンクスはレースも出来る舟脚を持つクルージング艇だ。
OHANAは、クルージング艇だが、エンジンが50馬力の物を積んだ船なのだ。
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