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私立ビップ高校に放課後を告げるチャイムが鳴り響く━━
( ^ω^)「おっ、おっ、やっと終わったお。」
力なく机に伏した、少しピザな高校生は内藤ホライズンことブーン。
('A`)「7時間目の数学テラヤバスwww」
伏しているブーンに話しかけたのはドクオ。
自分達の趣味が共通していることもあり、わりとなんでも話せる仲である。
( ^ω^)「ドクオかお。最近の授業のクオリティの高さは異常だお。」
ブーンたちの高校は「ゆとり教育」など関係なく、春期学力強化期間の最中なのだ。
私立だから可能な、この取組みはブーンやドクオには迷惑なだけだった。
ξ゚⊿゚)ξ「そんなに難しくないわよ、ブーンもドクオも予習復習をしてないだけじゃない」
呆れた顔をしてブーンに説教する、この美少女は幼馴染みのツン。
( ^ω^)「予習復習?ハルヒの新作同人誌読んだりネット巡回してるから、そんな時間ないお」
ξ゚⊿゚)ξ「…」
額に手を当て「信じられないわ」ポーズをとるツン。
('A`)「ハルヒと言えば今日は新作の長門本発売日だったよな」
( ^ω^)「新作ktkr」
それを聞いたブーンは達人の居合並の速さで教科書を鞄にしまうと
( ^ω^)「ドクオ急ぐお、人気のあるサークルだから売り切れちゃうお」
と勢いを取り戻し、ドクオを急かすブーン。
ξ゚⊿゚)ξ「授業中寝てたじゃない、ノートはどう、」
ツンの言葉を遮りブーンは一言。
( ^ω^)「ツン、明日ノートよろしくだお。それじゃバイブ~」
少し遅れて教室を出かけたドクオも同じような事を言って出ていった。
ξ#゚⊿゚)ξ「な、なによ!もうアナタ達なんか知らないんだからねっ!!」
頬を怒りで紅潮させて言いつつも、結局ツンは毎回ブーン達にノートを貸してしまうのである。彼らにとって、これは日常のやり取りだった。
場所は変わり、ブーン達が足繁く通う店ドウジンオー
( ^ω^)「わほぃ!長門が平積みだお!!」
興奮して本を手にとるブーンを横目に見て
('A`)「ちょwww騒ぎすぎwwwww」
ドクオも楽しそうである。
だが突然ブーンの顔が曇る。
('A`)「ん、どうしたブーン?」
(;^ω^)「こ、今月ピンチだお」
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