走り屋

2/7
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
俺が彼等と出会ったのは高校1年の夏だった。   「せんぱ~ぃ…いい加減どこ行くか教えてくださいよ!」     「着いたらわかるって!」     俺は入学してすぐサッカー部に入った。 そこで根岸先輩と出会う。   先輩は練習をさぼっていつもベンチで車の雑誌を読んでいた。 才能があるせいか先輩がそんな事をしてても誰も注意もせず、 逆にキャプテンや先生に指示をだすほどだった。     昔から車好きな俺はすぐ先輩に気に入られた。 俺と根岸先輩は家が近くて、 登下校を一緒にするようになった。   でも、その間、俺は先輩にサッカーの事を質問するのに、先輩は適当な返事ですぐ車の事に話を変えた。     そうしていつの間にか夏になり夏休みの合宿に来ているわけだが…
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!