奇妙な日常の始まり

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 だから知りたい。この『幽霊』は何なのか、古賀君も『幽霊』のことを知っているのか、どうして俺達だけが見えるのか…等々。聞きたいことはたくさんある。 「……ここじゃなくて別のところで話をしない?クラスの人にはあまり聞かれたくないから」  俺が聞きたいことを色々考えていると、古賀君がやっと口を開いた。  確かにクラスの中で幽霊がどーのこーの言ってると俺達2人ともオカルト好きの烙印を押されてしまう。そんなのは真っ平ごめんだ。 「じゃあ、マックとかでいい?俺クーポン券持ってるからさぁ」 「じゃあそうしよう」  いつの間にか帰り支度を終えていた古賀君は、鞄のチャックを閉めて、もういつでも行けるぞとアピールしている。 「じゃ行こうか」 「はい」  2人で肩を並べながら、傾いた日差しが入る廊下をマックで好きなハンバーガーは何かとか雑談しながら歩いた。
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