奇妙な日常の始まり

7/10

24人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
 そこで初めて、古賀君のスタンドの全形を見た。 「『クロックアート』みたいな奴のことだよ」  思考力の八割以上を、古賀君の背後に出現した『スタンド』を調べることに使う。初めてみる自分以外の『スタンド』…。  影だけみたなら完璧な人間体形。しかし、やはりと言うべきか俺の幽霊みたく作り物のような印象を受ける。  時計の模様をしたニット帽のようなものを深く被り、両面とも見えない。肩には肩当て。肘にはサポーターのように、大きな間接部にはサポーターが付けられ、その模様も全て時計に見えた。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加