第一話 落ちる…

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じいさんが立ち上がる。ただ前をじっと見ている。その先をKもみてみる。ジャージのおじさんが貨物列車を見ている。近づく貨物列車。そして、「おいっ!」Kが叫んだその瞬間、グチャ!!、ガリガリガリガリ!!。ガァァァ…、車輪に肉がはさまる音、ひかれる音、ハッキリ血しぶきを見た。頭が真っ白になった。貨物列車の通過後、「…何もない」、線路には全く血の後も、人の死体もない、普通の線路。何?だって今確かに…、線路を奥に反って見ると、鳴き声と共にうめき声が聞こえる。…何かを探している人、そして、少しずつ姿が消えていった。
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