☆いじめっこといじめられっこ★

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私はいじめられっここと、戸田雪音(とだ ゆきね)です。 私はこの四月から県内の公立高校に通っています。 そして今は六月。 普通なら部活に本入部しているはずですが、私は帰宅部です。 私は今、騒がしい教室の渦中で読書に勤しんでいます。 私は騒ぐタイプじゃないみたいなので。 読書に没頭して、ほとんど周りの声が遠退いてきたので、悠々とした時を過ごしていた私の耳に 耳障りな声が届いた。 「ねぇ優里!!うざいヤツまたいたよぉ!!」 多分、斉藤要(さいとう かなめ)の声だ。 一際大きな声が私を不快にさせる。 「誰?」 斉藤よりも小さく、ぎりぎり私の耳に届いた声は聞き覚えのない声だった。 思い出せそうで思い出せない。
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