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「いや、助けた覚えないから。通行の邪魔だったからどかしただけ」
「は?」
この方はなんとおっしゃったの?
ものすごい空耳が聞こえたんですけど。
「何?同じ事二回も言わせるわけ?」
何様ぁぁああぁあ!?
イケメンスノボー様♪……じゃなくて!
初対面の人に向かってなんとゆーブツブツ………。
「ちょっと、言い過ぎじゃない?」
凄く機嫌悪そうに言った。
「何切れてんの?」
ハッと笑う奴…。
あたくし、堪忍袋が切れました♪
「調子に乗るなこの野郎!!
あんたは何様だ!?
言って良い事と悪い事ぐらいわかるでしょ!?
ちょっとは人の気持ちも考えろっ!!
このイケメンスノボー小僧!!!」
ぜぇぜぇと呼吸が乱れてるあたしの息しか聞こえないぐらい、場は静まった。
その沈黙を破るかの用に、奴は口を開いた。
「助けてもらったくせにその口なわけ?立場考えろよ」
「むっきぃーーーー!!!」
あたしはまるで、猿が威嚇しているときに出すような、声を出した。
あたしはもう、爆発寸前だ。
「なんて声出してんの?猿か?でも、脳のレベルは猿以下だな」
奴は、へっと上から者を見る用にいった。
あたしが、言い返そうとした時、ある人物が現れた。
「律。言葉使いに気を付けなさい」
ある人物の正体は
「「秀(さん)」」
だった。
隣には雪だらけの千春ちゃんがいた。
あたしと奴の声がハモッた。
「「え…………?」」
と、あたし達は顔を見合わせた。
「あんた…秀さん知ってるの?」
「知ってるも何も、俺のいとこだ」
こちらの優しい秀さんとこの意地悪謎の男はいとこ?
「えぇぇぇええぇえ!!?」
あたしのこの叫びは、児玉したのだった。
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