第二章~朝~

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そして朝が来た。 小鳥がさえずるなんていう、すがすがしい良い朝では無い…もちろん、朝日など此処には入らない。 「ほーら、起きなさい!」 クリアだ。 「んぅ…あと五分…」 「いくつだお前はっ!!」 バッコーン… 「はい。すいません。調子こいてました。もうしません。」 グレイは半泣きの状態だ…どうやらクリアの一撃は、クリティカルな一撃だったらしい… 「じ…地味に痛てぇ」 ―――30分後。 「じゃあ、行くか。マジでバイク貰っていいのか?」 「いいわよ。そのかわり、後ろに乗せてね♪」 沈黙が流れた。 「やだ。」 グレイは即答した。 「じゃあ、あなたは、歩きで逝って下さい。」 メキメキと唸るクリアの拳。 ふと先程の一撃を思い出す。 ―― 『こ…殺される。行ってきて下さいの行くが、逝くになってる…』 「やっぱ乗せます.」 悟りを開いたグレイは野生の勘が働いたのだろう…
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