5つのタマゴ

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リ「おっちょこちょいなメリーでもたまにはやるなあ…」 メ「むぅ…なんかムカつくけど…」 頬を膨らませるメリーだったが、その言葉を敢えて褒め言葉として受け取る。 エ「よかったねメリー♪ゆず起きてくれたんだもん」 柚「良くないでしょ!!もう少し優しく起こせないの!?」 文句言いつつも着替えを済まし、用意途中であった時間割を揃えると柚葉は鞄を持った。 ミ「…マスター、朝食は?」 柚「いらない。これからちょっと寄らなきゃいけないところがあるから」 マ「寄らなきゃいけないところ、ですの?学校は?」 柚「その後に行く。イースターで少し顔見せなきゃだから…取り敢えず学校より優先かな」 いつものようにしゅごキャラ5人を連れて家を出る。 柚葉の両親はいない。 一年前に交通事故があって亡くなっている。 それから現在は母の親族である叔母に引き取られているものの、仕事で家にいないことの方が多い為、殆ど一人暮らしで過ごしているようなものだった。 寂しい、なんてことはない。 これだけ多くのしゅごキャラに囲まれているのだ。 柚葉にとってしゅごキャラは唯一の支えであるから。 だから、柚葉はこれまで両親を亡くしたとはいえ、強く生きて来られた。
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