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にこやかな顔をして坂井君が帰ってきた。
「やったぜ!昼になったらこの辺を案内してくれるってさ!」
「マジかよ!騙されたんじゃねーの?」
「んなワケねーだろ!あの娘はそんな娘じゃねーよ!」
お昼になったら彼女は本当にやってきました。
「山咲 花奈子っていいます」
彼女とはすぐに打ち解けて一緒に遊んで楽しみました。
みんなが海に泳ぎに行くと私は彼女と二人きりになりました。
すると彼女は私にこんな話をしてきました。
「昔ね、この海で水難事故があったの」
「幼稚園の遠足でこの辺りで子供達が泳いでたんだけど」
「突然大きな津波に襲われて子供達がみんな溺れて死んでいったの」
「ほら あそこに堤防があるでしょ」
「あそこに子供達と先生の死体が打ち上がったの」
私はその話を聞いて少し身震いした。
「あっ ごめんなさい」
「せっかくきたのにこんな嫌な話しちゃって」
「大丈夫だよ でも悲しい出来事だったね」
「うん でもかなり昔の話らしいから気にしないでね」
「おーい!みんなで写真撮ろうぜー!」
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