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「助けなきゃ、、、助けなきゃ、、、」
「さっきから何言ってんだよ坂井」
「なんでおまえらはそうやって普通にしていられるんだよ!!」
「おまえらのとこにも保母さんが来ただろ!!」
「保母さん?」
「さっきオレのとこに来て子供達の救助を頼まれたんだよ!!」
「見ろよ!子供が大勢溺れているじゃねーか!!」
「何言ってんだよ」
「おまえらふざけんなよ!あそこの堤防に何十人も子供が引き上げられてるじゃねーか!!」
「えぇ?誰もいないよ」
堤防には人影すら見当たりませんでした。
「こんなことしてる場合じゃねぇ!直人!おまえも手伝えよ!!」
「待てよ坂井!」
再び海に飛び込もうとした坂井君を全員で取り押さえ、車へ運びました。
「落ち着け坂井、おまえが見たのは多分夢だろ」
「そうだよ 海には私達の他に人はいなかったよ」
「とにかくもうみんな寝るぞ」
そう言うと坂井君は目を閉じました。
それを見て安心した私達も目を閉じ、朝を向かえました。
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