小さなキミと

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あたしが14歳を迎えた年の秋、11月に雄の子猫のキミはウチの家族になった。 名前は当時人気だったアーティストからもらって…『ゆず』と名付けられた。 ウチに着た頃のキミはまだ生後3週間で、母親や兄弟がいない事に不安になり戸惑い、ずっと傍に居たあたしの後を小さな身体で必死になって追い掛けてた。 まだ抱っこされる事になれて無かったキミは誰かに抱かれるともがき、ずっと鳴いていた…それをうるさく感じた父さんはキミをあたしから取り上げてずっと鳴いているキミを抱き締めてた。ずっと抱かれていると、鳴き疲れたのと大分慣れてきたのか鳴かなくなった。 それ以降人にも慣れてきたキミは次第に猫らしい自由さと愛らしさをもって、ウチの生活に溶け込んでいった。
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