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七海は啓介が描いただろう不細工な熊ちゃんの靴下にご満悦な様子で
ダイニングテーブルに座り朝食を食べ始めた。
こうやって七海のツボを抑えてる啓介も、『さすがお父さんだわ』と、感心させられる。
しばらくして寝室のドアから啓介が顔を出した。
幸恵が『お疲れ様、ご飯食べよ。』と声をかけると
啓介の顔はドアの影に引っ込み、そのかわり啓介の足がニュッとドアから覗いた。
啓介の履いた黒い靴下には白いペンで掠れた熊の絵が描かれている。
またもや幸恵は吹き出してしまった。
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