暖かい家族

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再びドアから顔をだした啓介は 頭をさすりながら 『七海が書いてくれた…ハハ…』 『良かったじゃない。フフ』 二人の目線はニコニコと朝食を頬張る七海に向かいながら 同じように笑っていた。 この、小さな幸せ この笑顔を向けてくれる夫に娘 それだけが幸恵にとって かけがえのないもの… 失う事など出来ない 暖かな朝日が 今日も変わらず キラキラと幸恵の大切な物を包んでいた。
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