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幸恵達の家は
住宅街の一角にあった。
家の前の街路樹もすでに雨で濡れていた。
(あぁもぅ！ついてなさすぎ…)
遅刻しそうな上に雨と泣きたくなるが
駐車場からママチャリを急いで出した。
(きっと通り雨。気にしない！気にしない！)
キッと眉の間に気合いを入れて
グイグイとペダルをこぎだした。
簡単に化粧を載せた顔など気にもせず
パート先へとママチャリをかっ飛ばした。
(遅刻しませんようにーーーーーーー！
というか、雨やんでよぉ！)
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