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『へ~バイヤー新しくなったんですか?』
移動の季節じゃないのに珍しいなぁと幸恵は思った。
棚の商品を整頓しながらも松金さんの口はしゃきしゃきと愚痴の隠った言葉が流れ出す。
『そうよ、女のバイヤーよ。珍しい。
やり手らしいのよ。
名前は…何て言ったかしら…
あ~覚えてないわぁ~アハハ
ん~でも、魚みたいな名前だったわねぇ。顔は可愛い顔だったけど』
松金さんはバイヤーについて話終えると
『あ!
今、バイヤーがバックでマネキン取りに行ってるから手伝ってきてくれる?
たぶん一人じゃ無理だし。』
『はい、じゃバックに行ってきます』
すでに疲れ顔の松金さんが悪いわねと 幸恵の背中に向かって
言った。
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