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『子供服売り場の河本です。お手伝いします。』
人影に向かいペコリと頭を下げた幸恵。
新しいバイヤーはマネキンをポンと幸恵に渡した。
ずっしりとした重みが腕の中に伝わる。
(こんなに重いのに軽々と…すごい)
『よろしく、バイヤーの鮎川です。今日は頑張ってもらうから』
頬の横まである前髪をかきあげながら
ライトの下に映える色白の笑顔が見えた。
その見覚えのある笑顔は
懐かしい記憶をえぐり出す
昔と同じように
心が締め付けられる
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