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ダイニングテーブルを布巾でふき始めると
啓介と七海が着替えてやって来た。
七海はやや不機嫌そうに椅子に座った。
口を尖らせている。
七海の癖だ。
機嫌が悪いと口を尖らすのだ。
なぜ、機嫌が悪いのか
幸恵にはよくわかっていた。
(また、あれね💧)
わかっていたが、口には出さなかった。
こんな日は何日かに一度やってくるのだ
そして決まって朝ご飯を食べようとしない…
幸恵は触らぬ神に祟りなしと、
触れずに淡々と朝食をテーブルに並べた。
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