暖かい家族

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啓介は『もう』と幸恵に笑いかけると 席を立ち七海のいる寝室へと向かっていた。 少しばかりすると、 啓介と七海の『キャァキャァ』とはしゃぐ声が寝室から聞こえてきた。 週に何度となく訪れるこの朝の日課に 幸恵も少しうんざりだが いつも啓介が七海を笑顔に変えてくれる。 七海に絶大な存在である啓介も、 幸恵に小さな幸せをくれる啓介も 幸恵にとって大切な宝物だった。
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