最後の夜

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一時間後、荒波押し寄せる日本海が目の前に広がる。視線の先にはイカ釣り漁船の灯りがともってる。その灯り目指して麻里は歩き始めた。今麻里の中で数々の思いが走馬灯の様に蘇って来る。その思い出を振り払って歩を進める。極寒の日本海の冷たさが、麻里の体温を急激に奪って行く。麻里の意識も少しづつ薄れて行く。「もう私死ぬんだ・・・お父さん、お母さんゴメンね・・・」と呟いて意識を失う直前。誰かに呼ばれる声が聞こえた。が全てを聞き終わる前に麻里は意識を失った。
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