忘れられない

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先日祖母が亡くなった。私は最期まで側にいて呼吸が停まる瞬間まで手を握っていた。多分一生忘れられない。私より数百倍手がかかって寂しがり屋でたいそうで死にたい言うてて数百倍うっとうしがられて数百倍みんなに愛されてた。言葉の不自由なおじいさんが祖母の亡骸にお別れを言いに来られて「なんと…悲しい…悲しいなぁ。」とおっしゃったシーンは思い出すだけで胸が詰まる。朝日が差し込む部屋に穏やかな顔の祖母が横たわってて深い悲しみの中で穏やかに一日が始まる事がとても残酷に感じた。
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