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「ん?」
何時も通りの通路の角を曲がったあたりでピタリと足を止める
何かが居る気がする
前にではない
後ろに
「誰だ!」
勢いよく振り返ってみるが
誰もいない
勘違いかと思い軽く自分に苦笑しまた歩きだす
ス~
ハ~
顔が少し引きつる
後ろから息が聞こえる
しかも真後ろから
首筋に吐息がかかる
「誰...。」
声が少し震える
ストーカーかな
ヤバいかな
嫌だ
怖い
だけど...覚悟を決めて
居ると思われる位置に手を伸ばし適当に掴む
「誰だー!!」
ぐるりと振り返る
誰
ああ…ストーカーか
バチン
思わず勢いよく叩いてしまった
...まぁ、ストーカーだしいいか
「誰...アンタ」
後ろには男がいた
シルクハットを深く被り瞳は見えない
口元は笑ってるのがわかる
髪は...長いな肩ぐらいまである
ストーカーって若い人も居るんだね
何か私の思考冷静だな
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