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その頃、演劇部全員で部活終わりに一緒に帰ることが日課になっていた。
その中に伸也は居たんだ。
まったくタイプじゃない。
太ってるし、髪の毛は天然パーマを野放しと言う感じで身なりを整えているようには見えない。
でも、真面目で誠実。
私は小さい頃から家庭環境が複雑でいつも寂しい思いをしていた。
そんな私の話を伸也はいつも親身になって聞いてくれた。
他の部員の女の子にも、こまめにメールを送っていたみたいで、他の女の子は嫌がっていた。
でも、私は何故か惹かれていった。
伸也の存在は私の中にスムーズに入ってきたんだ。
伸也がドンドンドンドン大きくなって自分の中にはしまえなくなってきた。
そんなある日、
伸也から一通のメールが届いた。
「俺と付き合ってくれへん?」
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