スターファイターＸ

訪問者

アメリカ、カリフォルニア州の、とある町ｻﾝﾄﾗｯｸｽ。

小太りの白人中年男が必死に黒人のスーツの男に歩きながら話をしていた。

『Mr.ﾌﾞﾛｯｸ、お願いです！どうかこの我が社の最高傑作【宇宙戦争ﾌﾞﾗｻﾞｰｽﾞ】を是非試してみてください！
必ずミリオンヒット間違いなしですから～！』

中年男は汗を拭いながら、鞄から箱を取り出すが、それはライバル会社の新製品ソフトだった。

男は慌てて鞄を引っかき回すと、音声認識の飛び出すパンチが発射され、男のアゴに命中して倒れた。

ﾌﾞﾛｯｸはフン！と鼻を鳴らして、足早に黒いリンカーンに乗り込んだ。

『あった！ありましたよ！社長、お願いです、このパッケージ見てくださいよ！何と敵のボスの足に毛が生えていて、脱毛しながら倒すという画期的な…！』

遮るようにブロックは男に言い放った。