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「へぇ、まだ速い球があったのか。だが、俺にストレートは通じねぇよ!」
三神はスイングを始動した。
カキーン!
完璧に捉えられた打球はセンター方向に飛び、柵を余裕で飛び越していった。
「打たれた……何故だ!?」
アキラはうなだれていた。
「何故だじゃねぇよ。ただお前の力が足りなかっただけだよ。まぁ、結構よくやった方だと思うぜ。
もし、また勝負したいなら予選で勝ち抜いてこい。そしたら相手してやるよ。
じゃあな」
そう言って、三神は去っていった。
「くそっ!あいつに何も通じなかった……」
アキラは悔しそうにしている。
「しょうがねぇよ。これが全国レベルだ。だから、そいつらと対等に戦う為にも、
あの球を早く完成させるぞ」
「あぁ。そうだな」
アキラは三神を倒すことを胸に誓った。
この日の【神速の住人】との出会いによってアキラは大きく変わるのだった……
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