第三章~【神速の住人】との出会い~

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「へぇ、まだ速い球があったのか。だが、俺にストレートは通じねぇよ!」 三神はスイングを始動した。 カキーン! 完璧に捉えられた打球はセンター方向に飛び、柵を余裕で飛び越していった。 「打たれた……何故だ!?」 アキラはうなだれていた。 「何故だじゃねぇよ。ただお前の力が足りなかっただけだよ。まぁ、結構よくやった方だと思うぜ。 もし、また勝負したいなら予選で勝ち抜いてこい。そしたら相手してやるよ。 じゃあな」 そう言って、三神は去っていった。 「くそっ!あいつに何も通じなかった……」 アキラは悔しそうにしている。 「しょうがねぇよ。これが全国レベルだ。だから、そいつらと対等に戦う為にも、 あの球を早く完成させるぞ」 「あぁ。そうだな」 アキラは三神を倒すことを胸に誓った。 この日の【神速の住人】との出会いによってアキラは大きく変わるのだった……
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