第四章~夏の予選開幕~

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三神との戦いに敗れたその日の午後、抽選会に行ってきた六本木監督と筧が帰って来て、部員達を集めていた。 「よし、じゃあ1回戦の相手を発表する。1回戦の相手は、 魏真 高校 (ギシン コウコウ)だ」 「いきなり、魏真高校かよ」 3年生達はがっくりしていた。 「魏真高校って強いんすか?」 アキラは3年達に尋ねる。 「あぁ、毎年必ずベスト8まで進出する高校だが、今年はシード権を獲得出来なかったらしいな。 俺が思うにあそこは今年のノーシード校で最強だと思っている。 なんてったってあそこには 扇 純平 (オウギ ジュンペイ)がいるからな」 筧が答えた。 「扇 純平か……少しは楽しめそうだな」 リョーマが言う。 「扇 相手に楽しむか。さすがだな」 熊谷は感心している。 「おい、そろそろ背番号配るぞ」 監督が会話を遮る。
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