第五章~初陣!魏真高校戦~

7/10
前へ
/567ページ
次へ
「1回の裏、龍門高校の攻撃は―……一番センター筧君」 「こい」 筧がバットを構える。 「ふん、ザコがお前に俺の球が打てるわけねぇだろ」 川上が筧に向けて言い放つ。 「なら、試してみろ」 筧はぐぐっ!と力強く構える。 川上が1球目を投げた。 (ふん、ストレートかなめやがって) 筧がバットを振る。 キイィィン! 放たれた打球はきれいにセンター前へと落ちていた。 「ナイスバッティング!」 ベンチが盛り上がる。 「続けー、熊谷先輩!」 「ああ」 軽く返事をして熊谷は打席へと入っていく。 「二番セカンド熊谷君」 (せっかく筧が塁に出たんだ。俺も繋がなきゃな) 熊谷がバットを構えていた……
/567ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14185人が本棚に入れています
本棚に追加